犬、猫を家族として迎い入れたら考えないといけないのが、去勢・避妊手術をするかどうかです。
健康な体にメスを入れるのは抵抗がある、子供が産めなくなることが可哀そう、同じ男として玉を取るのは可哀そうなど、少なからず抵抗を感じるかと思います。
手術をすることのメリットとデメリットを理解して判断して下さい。ちなみに、私的にはメリットの方が大きかったのでサクっと適齢期になったら手術をお願いしましたが。
子供を産ませたいと考えている、まだ迷っている方、とことん納得するまで考えてから決断して下さい。1頭での飼育であればしばらく決断を先延ばしても問題はないでしょう。
ただし、オスとメスで飼育する場合は迷っている時間はあまりないかもしれませんが。
避妊・去勢手術のメリット(犬の場合)
① 子供ができなくなる
② 病気の予防になる
③ 精神的な安定
④ オスは、室内でのマーキングをさせないトイレトレーニングの補助になる
⑤ メスは、半年ずつ訪れる発情期による生理出血を気にしなくていい
① 子供ができなくなる
稀なことではありますが、発情中のメスに遭遇してしまったとしても去勢手術していれば安心です。
② 病気の予防になる
オスは前立腺肥大の予防、メスは子宮蓄膿症の予防や乳腺腫瘍のリスクの軽減が期待できます。
③ 精神的な安定
オスの場合、メスの発情期の匂いに刺激されると興奮状態になります。
敏感に反応してしまう犬の場合、近所のメス犬が発情すると食欲がなくなり痩せてしまう犬もいるそうです。
去勢することによって興奮させられることがなくなりメスの生理のたびに精神が不安定になることを回避できます。
メスの場合、発情期は食欲がなくなるなどの肉体的ストレスと精神が不安定になることがあります。そして生理のため散歩を控えるなどして運動不足によるストレスも加わります。室内でオムツをつける場合は、オムツを付け慣れていないとこれもストレスになります。
④マーキング阻止
室内でマーキングをさせないために去勢手術をする方も多いのではないでしょうか?
マーキングを阻止したいのであれば、去勢手術をする時期が重要になります。
仔犬が肢を上げて排尿をするようになったら即手術を決行して下さい。
そのために獣医師と相談して予約を取りやすいように段取りしておくことをお勧めします。
⑤生理出血
小型犬の場合出血は目立つほどではないにしても、室内を移動するたびに血は落ちていないか気にかけなければならない煩わしさが無くなります。
避妊・去勢手術のデメリット(犬の場合)
①子供ができなくなる
この仔の子供が欲しいと思ってももう子供は望めません。
余談ですが、この仔の仔に近い仔は探せばいるかもしれません。
血統書からこの仔の父と母の仔、やその子供が産んだ子供を探すことは可能です。
②手術における麻酔のリスク等
手術で心配なのは麻酔のリスクです。若い犬ならほぼ問題はないでしょうが、それでも100%大丈夫とは言えません。そのため、事前に血液検査でチェクしたり、獣医師から説明があるので、心配であればしっかり相談して下さい。
③術後にしつけが崩れることがある
手術という初めての経験をするのですから、術後は多少なりとも精神的ショックがありますし、肉体的にも変調をきたします。
抜糸が終わるまではトイレの失敗などは大目に見てあげて下さい。
しつけは崩れても立て直すことは可能です。
避妊・去勢手術のメリット(猫の場合)
①子供ができなくなる、②病気の予防になる、までは犬と同じですが、
③精神的な安定へのメリットがかなり大きいです。
オスの場合、
自分のテリトリーを知らせるために部屋中に尿スプレーをするマーキング行為が無くなりますし、オスとしての主張する必要がないので穏やかに過ごせます。
メスの場合
発情期になると、オスを求めて独特な鳴き方と大きな声で鳴き続けます。深夜の方がさらに激しくなり、飼主は寝不足になります。(近所迷惑にならないかも心配になるほどです。)外に出たがるので、脱走しないように注意が必要です。食欲が落ちる、常に落ち着かないなど猫が変わったようになります。
避妊手術をすることで、1年に2回~3回くる発情期に、普段とまったく違う様子の落ち着かない愛猫を見守る必要がなく、発情期間中(15日ぐらい)のオスを呼び続ける鳴き声を聞かないので寝不足にならずに済みます。猫も異常に体力気力を使う必要がなくなるので穏やかに過ごせます。
避妊・去勢手術のデメリット(猫の場合)
犬と一緒で麻酔のリスクは少なからずあります。
犬と違うところは、犬は人への依存と信頼が強いので、動物病院に預けられたり知らない人に触られることにも耐性があるのに対し、猫はその耐性が少ないので(個体差による)その点のストレスは強いかもしれません。でも我が家に連れ帰ってしまえば落ち着くことでしょう。(しばらくどこかに隠れて出てこないかもしれませんが)
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