2025.04.13 10:21猫の腎臓病治療薬ができるまであともう少し猫の腎臓病と言えば、高齢になったら避けられないと言ってもいいぐらいの病気です。今のところ治療薬はなく、罹患したら進行を遅らせるための治療をするしかなく、定期的な通院が必要でした。まあ高齢だからいろいろ病気になっても仕方ないし・・・。と、うちの猫たちもそうなっていくのだろうと思っていたのですが、なんと、もしかしたら治ってしまう未来があるかもしれないのです。とても素晴らしいことです。全猫飼主の希望でしょう。と、そんな情報を知ったのは今年の3月でした。2021年の時も全猫飼いが驚愕した(たぶん)AIM薬の続報です。産経新聞によると、AIM薬の臨床試験が始まり来春には農林水産省に承認申請する計画で、早ければ2027年頃には実用化を目指すそうです。すごい話で興奮...
2024.03.13 09:56耳耳が良い動物と言われて思い浮かべるとしたら、犬、猫がすぐ出てくるのではないでしょうか?人の何倍も優れているのは知っていましたが、ザックリ過ぎるのでちょっと調べてみることにしました。耳がいいと判断する材料として、どこまでの音域が聞こえるか(周波数)と、音がどの方向から発生しているかを特定する(音源定位能力)があります。人は、20~2万Hz。犬は、65~5万Hzぐらい、猫は、30~6.5万Hzぐらいの可聴域があるらしいです。(参考文献でも範囲に差があるので・・・)周波数の例として、20~600Hz 重低音や振動を伴う音800~2000Hz 人の声や楽器の音4000~2万Hz 鳥のさえずり 電子音2万Hz以上の人の耳に聞こえない高い音を超音波20Hz以下の人...
2024.02.25 12:03目犬は近視でモノクロに見えていると昔は言われていた。どうやら青と黄色は解るらしいということなので、改めて調べてみることにしてみました。目に入った光が水晶体で屈折し網膜に焦点を結び、視神経を通じて脳に伝達され色と像を認識します。網膜には色を見分ける錐体(すいたい)細胞と暗いところで光を感じ取る桿体(かんたい)細胞があります。犬と猫、そしてほとんどの哺乳類は錐体細胞を2種類保持しており、2色型色覚なんて言ったりもするそうです。色の見え方は、青色と黄色とグレーの3色で、緑~赤は区別し難いそうです。赤はグレー、ピンクは薄目のグレー、緑はちょっと緑が入っているようなグレーという感じでしょうか。視力も0.2~0.3とのこと。そりゃ、目の前のボールがすぐ見つけられない...
2023.06.02 12:14ノミ、蚊の被害蚊、ダニ、と来たら次はやっぱりノミだろうと言うことで、今回はノミのことを書こうと思います。ついでに蚊に気を付けないといけないのかを書いてなかったので、蚊が媒介するフィラリア症についても紹介します。ノミの被害貧血ノミが数匹なら吸血されても微々たるものですが、大量に寄生されると貧血を起こします。今はほぼ室内で暮らしているので、ノミの大量付着など想像もつかないかと思いますが、保護犬を保護したらノミ・ダニが大量に寄生して貧血しかかっていたなんて話は聞いたことがあります。昔の外飼いがメジャーな頃はノミ・ダニの大量付着は普通にあったと記憶しています。ノミアレルギー皮膚炎ノミが吸血するときに吐き出す唾液がアレルゲンとなり、強いかゆみを引き起こします。皮膚を搔き続ける...
2023.05.07 10:42犬、猫、人、みんなマダニに気を付けて4月、蚊の訪れにすでにげんなりしているところへ、ダニの訪問に仰天して始まる5月となりました。前日に生物多様性(昆虫ウジャウジャ)の草むらに腰を下ろしていたのでお持ち帰りしてしまったようです。ノソノソ歩行中のダニを発見し捕獲したので、たぶん噛まれてはいないでしょう。(ほっ)そして、ダニと言えば気になるニュースが舞い込んできました。4月の時点ですでに5匹の猫にSFTS(重症熱性血小板減少症候群)というマダニが媒介するウイルス性の感染症が確認されたことです。(宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター調べ)SFTSは人獣共通感染症なので、人もマダニから感染しますし感染したペットから感染する場合もあります。症状は発熱や下痢などで重症化すると死にいたることもあります。...
2023.03.08 12:19鼻が利く犬は鼻がいいと言います。実際に犬の嗅覚は人間の数千倍~一億倍も優れていると言われています。ちなみに、倍率に幅があるのは得意な匂いと不得意な匂いがあり、生きていく上で必要なにおいなど(食べ物、他の犬のにおいなど)は特化され、どうでもいいもの(花など自分が食べないものなど)は感度が落ちるそうです。鼻がいいとはにおうかにおわないかという感度の良さとにおいの違いを嗅ぎ分ける識別能力の高さの二種類があります。においは鼻腔空間の上部の嗅上皮の粘膜組織で感知されます。人間の嗅上皮は3~4㎠(1円玉程度の大きさ)に対して、犬の嗅上皮は18~150㎠(千円札程度の大きさ)とかなり差があります。さらにくんくんと空気を強く鼻のなかにとりこむことで、さらに感度がよくなります。...
2022.10.02 07:22去勢・避妊手術のススメ犬、猫を家族として迎い入れたら考えないといけないのが、去勢・避妊手術をするかどうかです。健康な体にメスを入れるのは抵抗がある、子供が産めなくなることが可哀そう、同じ男として玉を取るのは可哀そうなど、少なからず抵抗を感じるかと思います。手術をすることのメリットとデメリットを理解して判断して下さい。ちなみに、私的にはメリットの方が大きかったのでサクっと適齢期になったら手術をお願いしましたが。子供を産ませたいと考えている、まだ迷っている方、とことん納得するまで考えてから決断して下さい。1頭での飼育であればしばらく決断を先延ばしても問題はないでしょう。ただし、オスとメスで飼育する場合は迷っている時間はあまりないかもしれませんが。避妊・去勢手術のメリット(犬の場...
2022.09.16 13:00物を飲みこむ異物誤飲に要注意犬が遊ぶオモチャやイタズラで破壊した物を、勢いで食べたり飲みこんでしまう異物誤飲はよくあることです。小さい破片程度の物ならウンチとして出てくるか、嘔吐して吐き出すので様子見で大丈夫ですが(※ちょっとでも心配なら獣医師の診断を仰ぐことをお勧めします)、誤飲する物が大きかったり大量に食べてしまった場合は大ごとになりますのでお気を付けください。
2022.08.03 02:51野外活動は犬も人もマダニに気を付けて夏は植物が活発に生育しそれに合わせてノミ・マダニの生息地も拡大するので、被害の声をたくさん聞くようになります。どこそこの公園に大量発生しているなどの情報があったら避けるようにしましょう。夏はどうしても半袖、短パン、サンダルなど肌の露出が目立ちますが、草むらに入るようでしたら長ズボンに靴下も履いてマダニの侵入を防ぎましょう。ノミ・ダニのケアはされていると思いますが、ノミ・ダニが付着しないようにスプレーなどでガードすることをお勧めします。それでもマダニに刺されてしまったら、自分で取ろうとせず犬も人間も医療機関に行きましょう。無理にはがすと食い込んだマダニのアゴが皮膚に残り、化膿や炎症の原因となります。マダニを自分で除去した場合は、とったマダニを保管しておき...
2022.01.21 11:35外耳炎耳の表面が汚れている、匂いが臭い、痒がっていつもより耳を掻いているようでしたら外耳炎になっているか、なりかけている可能性があります。垂れ耳の犬やアレルギー性皮膚炎がある場合は、梅雨のジメジメした時期は特に発症しやすいので、愛犬のチェックを小まめに行って下さい。耳掃除をして1~2日でまた汚れが出てくるようでしたらすぐ動物病院に行きましょう。早期に発見して、治療を集中して行うことが大切です。家で耳掃除ができないという場合は、確認を兼ねて動物病院で耳掃除をお願いするといいでしょう。様子を見ていると、慢性化して外耳道の狭窄や、外耳炎から中耳炎、内耳炎へとさらに悪化する場合があります。症状としては外耳炎とほぼ同じですが、中耳、内耳は鼓膜の奥ですので治療がさらに困...
2021.09.04 02:25ご飯前に吐いたり、ご飯を食べなくても心配しないで1.ご飯前に吐く犬は、人間と違いよく吐きます。吐きやすい構造をしているのと、餌を吐き戻して仔犬に与えることから吐き出すことは難しいものではないようです。ご飯前に黄色の胃液と泡あわを吐くことがありますが、これはお腹が減ったからです。吐いたあとケロっと元気にしていれば問題ないです。「お腹が空いているならすぐにごはんあげなきゃ」と心配する必要もありません。いつも通りの生活リズムで問題ないと思います。毎日吐くようでしたら、ご飯の回数を増やす(1日2回を3回へ)か、オヤツ(間食)タイムを作る、ご飯の時間を変えてみる、といいかもしれません。
2021.07.17 10:15去勢・避妊手術でやりがちな行動手術となると心配になってしまうものですが、ここでちょっと注意して欲しいことがあります。それは、過剰に犬を気遣わないことです。普段どおりの対応をして下さい。というのも、犬は空気を察することに長けています。いつもと違う飼主の態度にこれから何かあるなと気づいてしまい、これから起きることへの不安で過度の緊張(ストレス)を起こしてしまうかもしれません。そして、手術後の対応も大切です。病人のようにあつかってやさしい手厚い対応をしてしまいがちですが、しつけが崩れていく可能性を作っている場合があります。手術前も後も普段どおりを心がけて犬と接することで問題を回避できるでしょう。手術で獣医師や看護師に愛犬を預ける時ですが、「頑張ってね」など声をかけて分かれを惜しみ、とても...