犬とは・・・というとき、
癒しの存在であり、
家族であり、兄弟であり、恋人であり、天使であったり、悪魔であったり、
すばらしく賢くもあり、バカ犬だったり、バカだけどそれが可愛かったり、
とにかくカワイイ存在だったり、
人によりとらえ方、考え方は違います。
私が「犬とは・・・?」と言うときは、
「犬は賢い生き物です。それも、人間が思っている以上に賢い、そしてズル賢い生き物です。」
と言っています。
例えば、仔犬を見ると無条件で「カワイイ」と微笑んで口に出してしまうぐらい癒されますよね?
でもそれって、すでに犬の戦略にハマってしまっているんですよ。
可愛い姿をしているのは、守ってもらうための生き物としての生存戦略です。
人は可愛いものを本能的に守ってあげたいと思うそうです。
そしてそんな可愛い姿に人間は、やさしく可保護になりがちですが、
可愛いパピーちゃんの方はというと、したたかに人間のことを見ています。
家族の行動を観察して、「この人はお世話してくれる人、この人は頼れる人、この人は遊んでくれる人、この人は私より下かなぁ」、
なんて自分の中で、仔犬を含めて家族という群れの順位を測っています。
仔犬ながらにちゃんと家族の群れの中での自分のポジションや人間の生活リズムなどを早いうちから学習しているのです。
そして、クンクン鳴いてみたら飼い主さんが来てくれたとか、
もっと鳴いたらサークルから出してくれた、
ずーと鳴いててもサークルから出してくれないこともあるけど、鳴き続けたら最後はぜったい飼い主さんが来てくれるなど、自分の要求を出し、家族がどのように対応するか試しています。
だから仔犬をいつまでもパピーちゃん扱いしていると、
問題行動が出始めたときへの適切な対応が遅れてしまい、
気付いたときには、問題行動で困ったことに・・・
なんてことがないように、犬のことを知って、
あまやかすだけではなくきびしくすることも大切であると、
しつけの準備しておくことが大切です。
仔犬が家に来た時からがしつけ開始ですが、
犬を迎える前にどれだけ準備しておけるかでその後の進み具合が変わるでしょう。
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