1.お散歩デビューは固まって歩けないものですが、そのうち歩けるようになるのでご心配なく

お散歩デビューのお悩みで多いのが、「立ち止まって歩かない」です。

立ち止まるのは、仔犬が人間社会を学ぼうとしているからです。

仔犬にとって、初めて見る、感じる、聞くものばかりですから、知らないもの遭遇するのは不安になります。ちょっと怖いから足が止まってしまう。そして周囲を見回して「今のは何だったんだろう?」、「安全かな」、「動いても大丈夫かな?」と慎重に確認しています。


マンホール、側溝、段差、仔犬の近くを人や自転車、車が通りすぎたなどのちょっとしたことでもはじめのうちは立ち止まります。

立ち止まる理由が目で確認できるものは分かりやすいのですが、

風が吹いた、近所から聞こえる生活音や話し声、遠くで聞こえる車の音などでも反応して立ち止まってしまうこともあります。人間にとっては、「何もないのに立ち止まる」と思うこともあるかもしれませんが、仔犬にとってはちゃんと理由があるのです。


仔犬が立ち止まったら、「何か確認中なのだな」と思ってあげて下さい。

そしてその確認が終わるまで待っていてあげて下さい。

5分も経てば確認作業も終わり、犬も新たな刺激に突き動かされて歩きだします。


しかし、また歩き出して数歩もいかないうちに立ち止まってしまいます。立ち止まるたびに根気よく付き合ってあげて下さい。

そんなことを毎日、毎回繰り返していると、立ち止まる回数も少しずつ減ってスタスタ歩けることが多くなってきます。


ただ、なかなか仔犬が歩き出すのを待っているのはしんどいこともあります。

そんな時は、数秒待って動く気配がなさそうであればヒョイっと抱っこしてしばらく歩いてから降ろして歩かせる。を繰り返してもいいです。

なんだったら、行きは抱っこで公園まで行き、帰りは歩いてくれれば歩かせて、止まってしまったらまた抱っこでもいいです。



散歩デビューで肝心なことは、立ち止まっても、歩かなくても、抱っこしてでも(毎日)散歩に行くことです。

仔犬が歩かないから「お散歩怖いのかな?」「行かない方がいいのかな?」とお散歩へ行くことが減ったり、散歩に行くことを止めないで下さい。

仔犬の学ぶチャンスを減らしてしまっていることになります。


新しい経験をすることはちょっと怖いけど楽しいのです。

はじめは知らない世界だから恐々でしたが、怖いを通り越した先は、勝手知ったる自分の庭になるのです。そうなるとのびのびと歩けるから散歩が楽しくなります。



お散歩が楽しくなると、スタスタと飼い主と良いペースで歩けていたのもつかの間、グイグイと引っ張って先へ先へと行こうとするようになります。

そうなってきたら、次のトレーニングの段階へ進めましょう。

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楽助

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