犬の心理状態を考慮して行動するとうまくいく場合があります

相手の犬に吠えるなどの問題だと感じる行動は、

犬の性格、その時の状況、多頭飼いの有無、育った環境など

いろいろな要素が合わさって起ります。


問題を改善すべくトレーニングをするときに、基礎トレーニングはもちろんのことですが、

実践練習の時に犬の心理を理解しておくと失敗をなるべく避けることができます。



例えば、ドッグカフェやランで、

新しく入ってくるワンコさんに吠えてしまう場合ですが、

心理的に、先にその場所を占有していた方が優勢になります。


だから逆パターンで、誰か先にワンコさんがいて、

こちらが新参者として入場する場合は遠慮(様子見)して吠えない場合があります。

これを踏まえると、カフェなどでお友達と待ち合わせの時にお友達の犬に吠えてしまうようなら、お友達に先にカフェに入っていてもらって、こちらが一番最後に入店するといいかもしれません。



他にも多頭飼いの場合、多勢の団結力がいい方にも悪い方にも作用します。

悪い方に作用するなら、団結力を弱めてあげましょう。

団結力を弱めるには、お互いを引き離すことです。

2頭だから強気で向かっていけるのですが、

1頭だけにするとその強気が減少するどころか、相棒がいない分不安になってさらに弱気になる場合があります。


これを踏まえて、もし1頭を留守番させてもう1頭を連れ出せるなら、お出かけは1頭だけ連れ出すようにしてみるのもいいかもしれません。

留守番させるのは可哀そうという場合は、クレートが便利です。(※クレートに入っていることに慣れているワンコさん限定です。もしくは、今からでも遅くないです、クレートトレーニングをしましょう!)


1頭はカフェなどに出してあげて、その間もう1頭はクレートに入っていてもらいます。

この時、クレートにタオルなどで目隠しして気配をなるべく消しておく方がいいです。

時間を見て交代します。


これの最大のメリットは、1頭に集中できることです。

2頭いると、どうしても気が分散してコントロールが甘くなりますが、

1頭だけならその仔に集中できるので、いいタイミングでコントロールすることが可能です。



飼主さんの膝の上にいるときにワンコさんが近づくと吠える場合も、

引き離すことでうまくいく場合があります。

これも飼い主さんという後ろ盾がいるので強気になれるのですが、

その後ろ盾が「守りませんよ」と放棄(あえて愛犬を膝から下ろし距離をとって)してしまうと、一気に弱気になり吠えられなくなる場合があります。


これを踏まえて、膝の上に愛犬がいてワンコさんが近づいてくる場合、

愛犬が吠える前にさっと膝から下ろしてしまうか、

吠えると分かっているので、ワンコさんが来たら愛犬と一緒に逃げてしまいましょう。

その時、相手の飼い主さんには「うちの仔、私の膝の上にいるときにわんちゃんが近づくと吠えてしまうので・・・」など断りを入れておけば、逃げても相手の方に悲しい気持ちにはさせないはずなので、遠慮なく逃げて下さい(笑)



と、人間側のちょっとした工夫で問題を避けられることもあるので、

この例に当てはまることがあれば、一度お試し下さい。

楽助

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