人間は相手の立場や年齢によって態度を変えますよね。例えば、上司と同僚に接する時の態度は違います。
犬も同じで、家族の一員として自分(犬)の位置は家族のどの辺りかと見極めて、人により態度を使い分けます。
例えば、
旦那さんの指示には従うし、叱られたらすぐ受け入れるけど、
奥さんが叱っても止めないし、捕まえようとすると甘咬みしてくる。
子供さんには飛びついたり、甘咬みしてわざとちょっかいをかけにいくなど、
人を見て行動を変えるんですよね。
厳しくて頼れる人にはいい子を演じますが、甘やかしてくれて優しい人、叱られても怖くない人にはワガママが許されると思っているのでしょう。
では、ワガママを許さないようにするにはどうしたらいいのかと言うと、
みんなが厳しくて頼れる人になるのが一番手っ取り早いですが、人間1人1人性格も体格も違いますから全員が同じ行動を実行し、それを続けていくのはなかなか難しいところです。
厳しくしつけるやり方が合う人もいれば、厳しくしつけることに抵抗のある人もいます。
抵抗のある人に厳しいやり方をアドバイスしても無理させてしまうだけです。無理は失敗の元。そしてストレスの元です。
だからしつけのやり方は1つではなく、いろんなやり方があるのです。
自分に合ったやり方を選んで無理なく行いましょう。
題名の「犬は人によって態度を変える」に話は戻りますが、
犬は家族のことをしっかり観察しているので、人によって態度を変えます。
と言うことは、人それぞれの違った行動に対しても臨機応援に対応を変えることが出来ると言うこと。つまり、しつけ方(接し方)が家族の中で違っていてもいいと言うことです。
「しつけ方は家族で統一しましょう」なんてよく言われます。その通りです。それができれば一番いいのですが、
私としては、ベースは家族で統一したルールで行いつつ、その人に合わせて追加のやり方や役割があってもいいと思っています。
例えば
要求吠えに対してみんなで無視すると決めたけど、パパさんの指示には素直に従うので、パパさんは「無視する」とさらに「叱って止めさせる」を選んで実行することが可能です。
しつけ方の選択肢が多いのはいいことです。
しつけが進んでいる人が上手くできない人の分をサポート。上手くいかない人もサポートを受けながら少しずつステップアップしていく。お互いが協力し努力することで、それぞれの「我が家のしつけ方」が出来上がっていったらいいなと思います。
例えば、
子供への飛びつきに対しては、子供が叱っても効果が無ければしつけの進んでいる人が代わりに叱り、飛びつかなければ褒める。それを毎回繰り返しているうちに、子供さんも一緒に犬を注意し、従ったら子供さんが褒めるというように、しつけの主導権を移行して最終的には犬が飛びついても適切なタイミングで子供さんが対応出来るようにしていきます。
甘咬みに対しても、叱るだけで犬が従う人なら叱るだけでいいし、叱っても従わない人の場合は、ビターアップルなどの噛み防止スプレーや他のしつけグッズに頼って、多用しまくればいいと思います。
散歩のトレーニングもコントロールできる人はさらにコントロールの精度を磨きつつ、コントロールが上手くいかない人と一緒に散歩に行って、お互いの散歩の様子を見比べたり、タイミングのコツをアドバイスすることはお互いの成長に繋がります。
みんながみんな絶対同じやり方にしなければいけないなんてことはなく、出来る人が出来ることを行い、ベースのやり方プラスさらに効果的なやり方を駆使し、家族で役割分担したらいいと思います。
犬はしたたかで賢いので、やり続けると人間の意図を理解し対応してくれます。
(最初のうちは犬も戸惑ったりしてなんかしっくりこないこともあるかもしれませんが、
1週間ぐらいは続けてみて下さい。やってみた結果、犬が混乱してきて上手くいかなくなったらベースのやり方に戻して下さい。困ったら基本に戻るが鉄則です。)
0コメント