口輪に頼るのも有りです

最初に、

うちの仔は口輪のお世話になることないと思った方は読む必要がないので既読スルーしてくださいね。

口輪の利用目的は、噛み防止、拾い食い防止、吠えの軽減などです。

見た目が大袈裟になりがちだし、口輪を付けるほどでもないと、

付けることに抵抗のある方も多いのではないでしょうか?

そんな方に一度試すだけ試してみるのもいいかなと思います。

とりあえずやってみないことには、効果は有るのか無いのか分かりません。

効果があれば、しつけで使えるアイテムが一つ増えて楽になるし、効果が無ければ今までの状態に戻るだけです。

手入れでちょっと噛んできてやりにくいとか、散歩で油断すると拾い食いするとか、すごく問題ではないけどちょっとしたことのサポートに使えると意外に便利だったりします。


そのためには、口輪を付けることに慣らす必要があります。

始めのうちは抵抗感があるので、犬が受け入れるまでは慣らすための練習をします。

1.目的に合わせて口輪を選ぶ

a.手入れなどの咬み防止用なら、完全にマズルが覆われたタイプ

b.見た目も気軽で補助的に使いたいなら、メッシュタイプ

c.ドッグランやカフェなどで使いたいなら、見た目のカワイイorカッコイイタイプ


2.装着の練習をする

a.マズルが覆われたタイプの口輪なら、
チュー〇などのトロっとした粘性のオヤツを用意します。

①口輪の先端の内側にオヤツを付けて、犬がオヤツを舐めている隙に口輪を装着

②舐め終わったら外す

③①→②を数回繰り返す

④③に犬の抵抗感が無くなってきたら装着時間を少しずつ伸ばしていく

※装着時間が長くなると、犬も口輪を前肢で引っ掻いて外そうとしますが、それは必ず阻止して下さい。

口輪を前肢で外すことを1回でも覚えてしまうと次も器用に外すようになってしまいますので、犬がイヤイヤしてきたり、前肢が出てきたらこちらも手を使って前足を抑えてしまいましょう。


b.メッシュタイプの口輪なら、固形のオヤツを用意します。

①メッシュタイプは口の先端が空いているので、左手に口輪を、右手のオヤツは口輪の先端で維持します。

②犬がオヤツ欲しさに口輪にマズルを入れたらオヤツを与えます。もしくは①状態で犬のマズルに装着しオヤツを与えます。

③④はa.と同じです


口輪に慣れたら実践です。

口輪の物理的効果はもちろんのことですが、心理的効果が意外に大きかったりします。

手入れの場合、今までは咬みにくることに身構えて、咬みへの防御と手入れとで分散されていた集中が手入れの方に全部投入できるので時間短縮になります。

拾い食い予防のための利用も、飼主が地面をずっと気にして歩く必要が無くなるので、精神的な余裕が出来ます。

心理的効果を目的として使うことも可能です。口輪を装着しただけでテンションが下がるワンコ限定ですが、興奮や吠えなどを抑えたい時にテンションを下げる目的で装着します。もしくは、口輪を見せるだけでイヤそうな素振りが出るなら装着するまでもなく、黄門様の印籠のように見せるだけでも効果があります。

安心のため(念のため)に使用することもできます。怖がりで怖いことがあるととっさに攻撃的な部分が出てしまう性格のワンコの場合、動物病院などをお世話になる場合に念のために口輪を先に付けておくのもいいかもしれません(怖がりで固まっているワンコさんの場合は口輪はいらないかもしれませんので、全部の怖がりさんに口輪が必要ということではないです)。

ドッグランで興奮がエスカレートして咬みが出てきたワンコさんが口輪を付けられたり、ドッグカフェで吠えてしまって口輪を付けられたワンコさんを目撃したこともあります。


道具は使いようです。悪い癖を出さないために先手で使ったり、悪い癖が出たら使う。など目的や状況に合わせてポイントを抑えて使うと効果的です。


便利な道具はつい頼りにして依存しがちになりますが、依存して使いすぎると効果が薄れてしまうかもしれないので、必要な時にだけ使うように気を付けて下さい。

黄門様の印籠ぐらいが丁度いいです。出し惜しみし、肝心なところで決めると道具の価値が上がります。

目標は道具が無くてもやっていけるようになることです。

道具は便利なので、最初は頼ることも必要ですが、頼らなくていいところは労力でもって改善していきましょう。

でも頼らなければならないところは躊躇せず使って下さい。

道具に限らずしつけ方に対しても言えることですが、メリハリを持ちポイントを抑えることが大切です。

楽助

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