失敗例から学ぶ

しつけを順調に進めるコツは、しつけで失敗しないことです。

失敗しないためには、事前にしつけ方や犬のことを理解しておくことが大切です。

ということで、先人たちの失敗例から学んでみましょう。



「要求吠え」からの失敗例

仔犬を迎え、しばらくの間はサークルに入れておくようにと

ペットショップの店員さんに言われたのでサークルに入れておいた 

→ 時々クンクン鳴くので声をかけたり、かまってあげていた

 → 夜も鳴くので一緒のふとんで寝てあげた

→ サークルに入れると「出して!かまって!」とクンクン鳴いたりサークルの中で飛び跳ねたりすることが多くなってきた

→ クンクンだった鳴き声がワンワンと声が大きくなってきた

→ ワンワン吠えられると夜はさすがに近所迷惑になるのでしかたがなく

サークルから出して部屋で一緒に遊んだり、犬の好きなように部屋を探索させたりして放置しておいた 

→ ワンワン吠えればサークルから出してくれることを犬が学習すると日中でも出してくれるまで1時間でも2時間でも吠え続けるようになる 

→ しかたなくサークルから出すが、トイレのしつけができていないので、いろんなところで失敗される

→ トイレのしつけのためサークルにもどしても「かまって!出して!」と要求して吠えるのでサークルにもどせない 

→ 犬がイタズラ(いろんな物を噛んだり、破壊したり)して部屋はぐちゃぐちゃ、人に対しての甘咬みがしつこいのでサークルにもどしたいが、吠えるのでサークルにもどせない 

→ トイレやイタズラが心配で外出もなかなかできない

→ 犬が主導の生活で、どうしたらいいのか手を焼いてノイローゼぎみになってしまった


この例のように、始めは小さな要求鳴きでしたがこれに飼い主が応えてしてしまったことにより、どんどん悪い方へと負の連鎖に陥ってしまうケースはよくあります。

気づいた頃には問題が大きくなり、もうどうやって対処していいのかわからないと

しつけの相談にいらっしゃる方は多いです。

では、この場合どうすればよかったのかというと、



仔犬が家に来たのでサークルに入れておいた 

→ 時々クンクン鳴くが無視して放置しておいた

→ しばらくするとあきらめて寝た 

→ 夜も鳴いていたが無視して放置しておいたらあきらめて寝た

 → サークルの前を通るとかまって欲しくてクンクン鳴いたり暴れたりするが無視していた 

→ しばらくするとあきらめて独りで遊んだり、ふて寝した

→ 人を見ると数分は鳴いて呼ぶがあきらめも早くなり、人がかまってくれないと理解すると

独りで遊んだり、寝て様子をうかがうようになる

 → サークルに入っているのが当たり前の生活だからトイレのしつけもスムーズに進む

 → イタズラ・甘咬みがしつこいからサークルにもどしても、あきらめて受け入れる 

→ サークルに入っているのが当たり前だから留守番も普通にできる

→ 人主導の生活で、仔犬もそれを受け入れているのでストレスなく生活できる


というように始めが肝心で、要求鳴きに応えず徹底して無視し続けるだけです。


でも、寂しそうにしている仔犬を無視するなんてかわいそうで出来ないと思ってしまうのものです。

しかし、仔犬の要求鳴き(吠え)に応えてしまうと、この例のように悪いことが待っているかもしれません。

事前にそのことを知っていたならきっと飼い主さんも強い意思で無視することができたと思います。

やはり知っていて行動するのと、知らないで行動するのではかなり結果が変わってきます。

ただし、これも一例です。

もしかしたら無視せずにちょっとだけかまってあげて犬を落ち着かせてあげた方がうまくいく場合もあります。

しつけって、犬の性格や生活環境により対処がかわるので、これっていうマニュアルがないんですよね~。

でもやっぱり知っておくことは、いろいろな可能性を考えながら対応できるのでいいことだと思います。

楽助

犬との暮らしを楽しくお助け、 「楽助」です!! しつけ教室を出張でやってます!愛犬との暮らしを楽しくサポートさせてください!

0コメント

  • 1000 / 1000