犬を狭いところに入れるのは可哀そうと考えている飼主さんも多いと思います。
犬をクレートに入れたくなければ入れなくてもいいんです。
私も実際、愛犬との車での移動はクレートを利用したり、車の助手席に乗せたり、膝の上に乗せている時もあります。
クレートトレーニングを済ませておくと後々とっても便利になるので、今は可哀そうかもしれませんが、ぜひクレートに入るトレーニングをすることをお勧めします。
クレートトレーニングをやっておくと、
クレートが簡易の休憩ルームになるので、犬と泊まれるホテルにいっても犬が落ち着いて休んでくれる。運転中犬を抱っこしていなくていいので、足が疲れない。犬のために付き添う人がいらないので一人でお出かけすることができる。災害時に一緒に避難できる。などなど他にもメリットはたくさんです。
しかも、クレートトレーニングのコツは最初をがんばるだけで、簡単なものなんですよ。
最初が肝心!
とは、どういうことかというと、移動はいつもクレートに入れておくだけ。それだけです。
毎回移動中はクレートの中に入っていると、それがあたりまえのこととして受け入れてくれます。
時々キュンキュン鳴いたり、ガリガリクレートを引っ掻いても絶対にクレートから出さないで下さい!
※激しく暴れる犬の場合、ソフトキャリー等はファスナーを食い破る、メッシュ部分を引っ掻等でキャリーバックを破壊して脱出されてしまう場合がありますので、始めのうちはハードキャリーを使用して下さい。
どんなに犬が暴れていても無視し続けていると、犬の方があきらめてクレートの中で大人しく過ごしてくれます。
逆に、そこで人間が負けて1回でもクレートから出してしまうと、
次も「出せ出せっ!」とあきらめ悪く、しつこく要求する仔になってしまいます。
やっぱり、独りでクレートの中よりも飼い主さんのひざの上の方がうれしいと思いますが、
初めにひざの上など自由を覚えてしまうと、クレートにますます入りたがらなくなってしまいます。
「移動中はクレート」をスローガンに、クレートに入る習慣をつけましょう。
クレートを好きになってもらうコツとしては、クレートに犬を入れて公園など犬が楽しめる場所に何度も連れて行って下さい。そうすれば、「クレート=お出かけ」となり、喜んで犬が自分からクレートに入っていくようになることでしょう。
逆に、クレートでのお出かけで犬の嫌な場所(動物病院等)ばかり連れて行くと、クレートは嫌なものになってしまうかもしれないので、嫌な場所と好きな場所を交互に連れていくなど嫌いにならない工夫をしてあげて下さい。
ちゃんとクレートに入って、落ち着いていられることが当たり前になった後であれば、
車の移動中に犬をクレートから出して自由にしてももう大丈夫です。
クレートは落ち着くものと犬が理解しているので、クレートに入ることへの拒絶は解消されているでしょう。
大人しく長時間休んでいられるようなら、使う用途や環境によってハードキャリーからソフトキャリーに代えても大丈夫のはずです。(←犬のヤンチャ具合によるので何とも断言はできませんが・・・)
クレートトレーニングを最初からやっておくのと、やらないでおくのでは後々になってからかなり差がでます。
今までたくさんのわんちゃんを見てきたトレーナーが、
絶対クレートトレーニングはやっておいた方がいい!と
実感していることなので、だまされたと思ってぜひクレートトレーニングを!!
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