犬を家に迎えるとなると仔犬からと思う方が多いですが、成犬を迎えるという選択肢もお勧めです。成犬を迎える方法は、知り合いや、里親を募集している団体から譲り受けるなどです。
今いる我が家の犬たち(ぼんず・じゃこ)も、成犬から迎えた犬です。
メリットとしては、
1.仔犬から育てなくていい
仔犬は体調も崩しやすいので体調の管理に気をつかう必要があります。
そして、トイレなどの基本的なしつけをする必要もあり、
成犬になるまでに飼主の体力・気力・努力が必要で、けっこう大変です。
だから遇えて成犬を迎えたいという方もいます。
2.性格が出来あがっているので、犬のいいところわるいこところをある程度把握できるため、こちらが対応しやすいところです。
例えば、管理している人から犬の性格などを詳しく聞いて、あまり吠えない犬を選ぶことも可能です。
仔犬から飼う場合、吠えにくい犬を望んだとしても育ってみないと分らないところがあります。仔犬のときは吠えなくても、こわがりだったり、吠えやすい性格なのかは成長していく過程で性格が出来あがっていくため、あまり吠えない犬になって欲しいと思っても、育ってみるまでどうなるか解らないところがあります。
わるい癖なども事前に聞いておけば、そのように対処して一緒に暮らすことができます。
例えば、トイレトレーでは排尿するのだけれど、トレーの真ん中で排尿せずにトレーの端で排尿するという癖がある犬がいたとします。端で排尿するので尿がトレーからこぼれてしまうから、トレーの下にもう一枚トイレシーツを敷いておく必要があります。
この癖はもう出来あがってしまったものなので、今から直すのはとっても労力がいります(新しい環境でがんばってみたら改善する場合もあります)。だから、しかたないかと大目にみてあげて、その癖と上手に向き合ってあげてください。
デメリットは、
1. お家に迎える時に犬が何歳なのかによるのですが、
一緒に過ごせる時間が仔犬からに比べて短いことです。
2. 成犬なので、ほぼ性格(いいところ・わるいところ)は把握できるが、
突然ある出来ごとが起きた時に問題が発現することがあります。
例えば、雷とか打ち上げ花火などの大きな音にパニックになる場合は、その季節にならないと問題が出ないので、それまでの間この犬にこんな問題を抱えていたという事が解らないこともあります。
問題が発覚しても、それに対応すればいいだけなので、デメリットというほどのことではないかもしれません。
私の感想としては、結局仔犬だろうと成犬だろうと生き物を飼うのだから、
覚悟があればどっちも同じかなというところです。
絶対仔犬から飼いたいという方は仔犬を探したらいいですし、
犬と暮らしたいというなら、仔犬を探してもいいし、
御縁があれば成犬を迎えるという選択肢もあっていいと思います。
ちなみに、じゃこくんは私がじゃこくんに惚れ込んで家に来てもらったわんこさんです。
じゃこくんはオスの繁殖犬としてペットショップに飼われていいたのですが、
引退してから看板犬を少しの間していました。
その時の看板犬のみごとな対応(人が大好き、犬はそこそこあしらえる、超マイペース)に惚れ込み、里親を募集することになった時に真っ先に応募し、お家に迎えることができました。
じゃこくんの悪いところはマーキング癖があることでしたが、
その癖はいろいろ工夫すれば何とかなるのでそこまでマイナスに感じませんでした。
一緒に生活して後から分った問題もあります。
じゃこくんはペットショップで飼われていたので外の世界をあまり知らず、
はじめのうちは散歩しようと外にだしても固まってしまいなかなか歩いてくれませんでした。
毎日外に出していくうちに少しずつ歩けるようになり、
今は問題なくお散歩できるようになりました。
後は、お歳なので号令はオスワリと少しマテができるぐらいですが、それ以上は望みません。
毎日元気で健康にいてくれるだけで充分幸せです。
じゃこくんは成犬から迎えて、満点の成功例と言えます(親バカ)
満点ではない例もいます。それはぽんずくんです。
ぽんずくんの場合は、ぽんずくんには悪いのですが、しかたなく引き取った犬です。
ぽんずくんは飼主さんが経済的な理由で飼いきれなくなりました。
しばらくお世話していたときから、ちょいちょい問題行動が現れていました。
それは、咬み癖です。
自分が嫌だと思ったことを人がすると咬む素振りで脅します。
それに人が怯むとさらにワガママになりますが、
逆にそこで人が怯まずにいれば咬まずに我慢することもできます。
ただ、怯まずに対応できる人って、訓練士とか犬のことをよく理解している人に限られてしまうので、なかなかいないです。
この犬は普通の家庭に里親として出すのは難しいし、
難しいと分っていて里親に出すわけにはいかない・・・。
となり、我が家に来ることになったのでした。
(始めはしかたなく引き取りましたが、今では家族の一員です。)
成犬を迎える場合、飼主を待っている里親候補の犬たちはたくさんいます。
里親に出されている犬だからぽんずくんのような問題犬はいないとは思いますが、
もしかしたら(人間側が気をつけて接すれば問題行動は出ないけど)ちょっとだけ問題行動がある犬もいるかもしれません。
私にはこの問題は対処できないと少しでも思ったら、無理にその犬を引き取ろうと思わないでください。(どうしてもこの仔がいい。がんばる!というなら話は別ですけど)
里親を待っている犬は他にもいます。
じゃこくんみたいな、まったく手のかからない犬と出会えるかもしれません。
成犬を迎えるときは、その犬の性格や悪いところなど管理している人にしっかり聞いて、
触らせてもらって、この仔なら大丈夫!という犬を迎えて下さいね。
飼った後でやっぱり無理だ・・・という後悔のないよう、しっかり納得して、覚悟を持って迎えてあげてください。
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