「犬と暮らしている高齢者は要介護認知症の発症リスクが48%低くなる」というニュースが8月頃にありました。
約1万人の高齢者を対象に7年半の大規模疫学研究を実施し、犬との暮らしが認知症発症を抑制する可能性があることが示されました。また、社会全体の追加費用が4年間で約4.6兆円となること、公的支払者視点での医療・介護費が4年間で約5.9億円の削減となることがわかりました。
犬と暮らす高齢者が増えることで犬関連産業への支出が拡大するとともに、公的な医療・介護費の削減にも寄与することが期待されるそうです。
今までも犬を飼うことのメリットの一つとして、健康面、精神面が安定するというのは言われてきたのですが、国立研究所から論文として出されたことはすごいことですね。
私も高齢になっても犬と暮らす生活ができたらいいなと思います。
傍にいてくれるだけで孤独感が無くなり、お世話するために頭を使うし、喜んでくれる姿に喜びを感じることができる。なにより可愛くて楽しいです。
そして私が考える犬を飼うことの最大のメリットは、犬の散歩のために強制的に外に出ることです。
歩くことは健康であるために重要だと感じます。これは祖父を見ていたので実体験として言えます。祖父の印象はとにかく散歩に行く、よく出掛ける人でした。
祖父は町内会の会長をやったり、町内会の旅行や行事ごとに積極的に参加し、趣味の教室に通ったりとアクティブでしたが、90歳を超えてからは遠出はしなくなったものの、早朝の散歩、朝・夕のおつとめ(→お経を読むこと)、庭の手入れと昼寝、趣味と相撲観戦に夕方の散歩と、よく食べよく動き、体調を崩すことはほぼなく、健康な生活を送っていました。
104歳で亡くなりましたが、入退院を繰り返すような病気もなく、毎日健康で介助もいらないくらい自分のことは自分でできる人でした。階段の上り下りも一人で出来たし、散歩も通院も付き添いなしで行きました。
祖父の健康な暮らしを見てきたからなのか、父も母も朝・夕と歩くことが日課になっています。私も歩いた方がいいとは理解しているのですが、出不精なので犬がいてくれないと外に出ないんですよねぇ・・・。老後は犬と暮らさないと健康を維持できないだろうと確信しています。
祖父を思い出すと出てくるのは、「ごっつおだ」です。
「ごっつお」は「ごちそう」の訛ったもので、食事の時に時々言っていました。
昔私が中学生ぐらいの頃に、母が出掛けるので祖父と父と私の分の昼ごはんを用意することになり出来合いのものを買ってきたのですが、私の好みが脂っこいもので偏っており、父の微妙な顔を見てチョイスを間違ったと気づき落ち込んでしまったのですが、祖父が「ごっつお、ごっつお、大ごっつおだ」と言って黙々と食べてくれました。おかげで申し訳ない気持ちが軽くなったのを覚えています。
祖父は戦争を経験し食糧難の貧しい時代を生き抜いた世代です。だから粗末だろうと何だろうと食べられるだけでごちそうだからいつも出された食事に文句も言わずにいるのだろうと思っていたのですが、この年になって改めて思い返してみると、祖父の「ごっつお」は、「ありがとう」だったんだなぁと思います。
食物を食べられることはもちろんですが、平穏に食事が出来ること(環境)に、毎日の暮らしに感謝していたのだろうと想い起こしました。
祖父の「ごっつお」を思い出してからは、今まで慢性的に言っていた「いただきます」「ごちそうさまでした」のあいさつを感謝を意識するようになりました。
疲れた時の晩ごはんをスーパーの出来合いのもので済ます時は、ただあたりまえのように食べるだけだったり、ふと物悲しくなってしまうこともあったのですが、「ごっつおだ」と言って食べると祖父が思い出されてほっこりし、これを作ってくれた人や販売している店員さん、食材を生産した農家さん、それを運んでくる物流関係者などなど、これ一つのためにいろんな人が携わっていることに思いを馳せると、と感謝が生まれるのでした。
そういえば、最近亡くなった愛犬たちのこととか、昔のことを思い出すことが多くなったような気がします。そんなお年頃になってしまったのかと少し気落ちしてしまったのですが、思い出すことは脳を使うので認知症予防にいいことだと前向きに考え、昔のことをもっと思い返していこうと思うのでした。
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