犬の性格と周囲の環境を把握すると問題だと思っていた行動もある程度何とかなります

例えば、散歩中に通りすがりの人に吠える場合、

a. 人が好きでかまって欲しくて興奮してしまって吠える場合と、

b. 家族以外の人は怖いから威嚇の意味で吠える場合では、

同じ吠える行動でも意味が違ってきます。


咬むにしても、

a. 愛情表現からの甘咬みと、

b. 恐怖からくる防衛からの(甘)咬み

では対処が違ってきます。


bの場合は、家族(顔見知り)以外は心を許さず、怖がりな部分が強い性格です。


うちの仔、人に懐かないという悩みをお持ちの飼い主さん多くいらっしゃいますが、

性格が解ると、うちの仔は身内以外の交流を好んでいないのであれば、無理に仲良くなる必要はないんだと気が少し楽になるのではないでしょうか。

愛犬が他人との交流を望んでいないのであれば、声を掛けてくれる人に対して申し訳ないなという気持ちも、愛犬が望んでいないのだからと割り切れるようになるかもしれません。


人に対して吠えてしまう場合も、愛犬がその人を遠ざけようと吠えているので仕方がないといえば仕方がないと思うと、今までより相手の方に対して申し訳ないなという罪悪感は軽減していると思います。


人を見ると吠えてしまう場合は、進路をあからさまに変更して人を避けてしまっていいと思います。どうしても通り過ぎないといけない場合は、多少吠えてしまうのは仕方がないと割り切ってリードを短めに持って速足で通り過ぎてください。犬が吠えている理由が分かっているので、割り切って行動できます。


割り切って行動することで飼い主にも余裕ができます。余裕を持って行動することで犬も飼い主に信頼をよせ、いい関係性が築かれるかもしれません。


素通りするだけなら問題なく、声をかける人とか愛犬に興味を示した人にだけ吠えてしまう場合は、逆に吠えを抑えるよりも吠えさせておくのもいいかもしれません。

「可愛い」と近寄ってきた人も犬が吠えると「ごめんね~」と避けてくれますので、

それはそれでいいんじゃないかと思います。

※人が去ったら吠え止む場合は問題ない範囲ですが、ずーと吠えっぱなしの場合はお勧めしません。



咬む行動も、怖がりの犬の場合、人がこの動作をしたら咬むなど明確に分かる場合は、その行動を避けるか気を付けて動いて下さい。

お手入れができないと困るなどどうしても直さなければ暮らしに弊害が出る場合はしつけを頑張る必要はありますが、人間側が注意して行動することで避けられるなら、無理にしつけでどうとかより避ける方がいい場合もあります。



一番大切なことは、飼い主の心構えです。

犬の性格や状況、環境を把握し、飼い主が自信のある態度で臨むことです。

飼主が動揺していたり、自信のない態度では犬も信頼できません。

頼れる存在を意識して行動するだけで犬との関係が違ったものになるでしょう。


それに加えて大切なことは、基本訓練です。

心構えも大切ですが、行動で示すことも重要です。

とはいえ、トレーニングのために時間は取れない・・・と思いますので、日常生活で意識してトレーニングしてみて下さい。

例えば、スキンシップの前は「オスワリ」をさせてからにするとか、

散歩中に一か所は必ず「オスワリ」させるなどです。

生活の一部にトレーニングを入れることで無理なくほぼ毎日トレーニングが可能です。

気持ちと行動の二つの面でリーダーシップを発揮することで関係性が今までと違ってくるかもしれません。

ただこれも積み重ねなので、すぐに成果は見えません。時間は掛かります。

そして、この取り組み(しつけ)は、犬が何歳になっても出来ることです。

最近、問題が出てきたと感じた場合は、関係性をもう一度見直してみるといいです。


困ったら基本に戻る。

心構えを意識し、基本訓練をやり直してみて下さい。

物事はシンプルに考えると意外とうまくいったりします。

楽助

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