下痢の原因として
・食べ過ぎ
・急にフードを代える
・食物アレルギー
・冷え(環境、冷たい水の飲みすぎ)
・ストレス(環境の変化、運動不足、運動のし過ぎなど)
・拾い食い(除草剤、殺鼠剤)
・感染症(寄生虫、ウイルス、細菌)
・腫瘍(リンパ腫など)
・内臓の機能低下(膵外分泌不全など)
などがあります。
水様便が続くなどあきらかに治療が必要な場合は動物病院へ。
軽度でも判断がつかない、対処の仕方が分からない、心配である場合は迷うより動物病院へ。
軽めの軟便で原因が分かっている場合は、様子見でもいいと思いますが、自己責任で。
愛犬が下痢になった時に家庭でできるケアといえば、
腸内環境を整えるために整腸剤を与えることと、
下痢により過剰に水分が出たことで脱水ぎみになっている可能性があるので、水分の補給を気にかけて下さい。
ドッグフードを消化しやすいようにふやかして与えるのもおすすめです。ふやかして与えれば水分補給もついでにできます。
そして、もう一つ大切なことですが、飼主が不安にならないことです。
言い方ちょっと間違えました。不安になるのは当たり前のことなので不安になってもいいですが、不安な様子を犬に見せないようにいつもどおりの態度で犬と接して下さい。
「大丈夫?気遣っているよ」という態度は逆に犬をもっと不安にさせるかもしれません。
それより「下痢か、じゃ、安静にしてて」ぐらいの態度で、下痢便を片付けて後は静かに見守るぐらいの態度が調度いいと思います。
下痢しやすい体質の場合は、下痢のときだけ整腸剤を与えるのではなく、元気な時も毎日続けることをお勧めします。
人間が毎日ヤク〇トを飲むような感覚で、健康維持や下痢等の予防のために整腸剤を毎日続けて腸内環境をいい状態に保ちます。
整腸剤がない場合は、葛湯・くずねりという手もあります。
とは言うものの、整腸剤はペットショップに行けばありますが、
カタクリ粉などの混じりっけなしの葛粉を手に入れる方が難しいかもしれません(笑)
さらに、好き嫌いの激しいワンコさんは食べてくれないかもしれません(涙)
葛は、漢方薬の「葛根湯」の主成分です。
デンプンの一種で消化がよくカロリーも高いので、胃腸に負担をかけずにエネルギーを摂取できます。また、くずの粘り気が腸壁に付着して胃腸の荒れを防いでくるそうです。
特定のドッグフードや特定の食材を食べると便が緩くなるなど場合は、フードが体質に合わないか食物アレルギーの可能性があります。食べ物アレルギーの場合は食材を特定するには細かい血液検査をするか根気よく一つ一つ探っていくことです。
まずはこのフードはうちの仔に大丈夫という物を見つけてから、犬の便の様子を観察しつつ他のフードを試していきます。時間が掛かるので長期戦の心構えで。
体型がやせ型で胸が深い犬(グレーハウンド、サルーキなど)で、太らせようと高たんぱく・高カロリーのフードを与えて下痢を繰り返す場合は膵外分泌不全症の疑いがあります。
膵臓から分泌される消化酵素が少ないため、高たんぱく・高カロリーの食事だと消化しきれずに下痢につながります。
動物病院で検査できますので、疑いのある場合は動物病院へ。
処置としては、低脂肪・低たんぱく質のフードに代え、週に数回の消化酵素投与になるようです。
一時的で原因も分かっていて軽度な下痢なら様子見で大丈夫と思いますが、
治っては繰り返す慢性的な下痢の場合、原因が分からなければ動物病院で検査してもらうのをお勧めします。
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