お散歩の楽しさが分かってくると、自分(犬)のペースで歩きたいので、引っ張ることが増えてきます。
引っ張りが出てきたら、本格的に散歩のトレーニングを開始する段階です。
散歩の基本形
人と犬が横一線にならんで歩きます。
犬は人間より前を歩かず人の指示を常に意識し、歩くペースも人間の速さに合わせます。
これはトレーニングの積み重ねでできることなのでちょっと練習してすぐできるものではありませんが、この基本の形に少しづつ近づけていきましょう。
リードの持ち方(犬を左側につける場合)
①犬と横一線で並びます
②左手は少したるみがある程度のところを、右手はリードの輪っかに親指を引っ掛けて持ちます。
この持ち方では不安な場合、右手のリードの輪っかに親指を引っ掛けてから手に一重リードを巻くと安心でしょう。
右手はリードが離れないように持つ役割、左手は犬の動きに合わせてリードの長さを長くしたり短くしたりと、自由に動かしてコントロールする役割です。
③歩き出します。犬が引っ張る場合はこまめに左手でリードを引いて指示を伝えます。
犬を人間のペースに合わせるための意識づけ
左手のリードは犬が左横についた時に軽くたるむ程度のところを持ちます。
持ったリードは短めなので、犬が少しペースを上げただけでピンと張ってしまいますが、張ったままでかまいません。とにかく短いままで持ち続けて下さい。
そして歩行のスピードは犬に合わせず、飼い主の歩きたいペースで歩いて下さい。
「君(犬)が引っ張るんだったらあえてゆっくり歩くからね」ぐらいの気持ちで、人間主導であることを犬に主張します。
イメージとしては、人間の中心から前後・左右に線を出して、その線の左後方だけが犬の動き回っていいゾーンです。
「人の横について歩く時」と、
「犬の自由にさせるところ」を決めて、メリハリをつけて散歩する
散歩中、「人間のペースで歩かせたら犬の自由が無くなってせっかくの外の楽しみが無くなるのでは?」と思われるかもしれません。
犬の自由は大切です。でもすべて自由を許さなくてもいいと私は思っています。
例えば、家から公園までの道路は犬を横につかせて歩き、公園はコントロールせず犬の自由に歩かせ、公園から家まではまた犬を横につかせて歩くとか。
道の途中の何か所かある空き地も全部許すのではなく、こちらが指定した場所でのみ排泄と匂い嗅ぎは許すが、その他は横につかせて歩くなど。
河川敷の木々も全部匂い嗅ぎを許すのではなく、区間を決めて許すなど。
犬も散歩中にまったく自由が無いと楽しくないでしょうが、自由に出来る場所がちょっとでもあればストレスにはなりません。
犬はポジティブな生き物です
「外に出れた!歩けた!」だけでも嬉んでくれます。
だから自由を制限してコントロールすることへの罪悪感はこれっぽっちも持たなくて大丈夫です。
メリハリをつけて迷わず堂々と人間側の意思でコントロールして下さい。
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