ホールドスチールの良い点に、犬を落ち着かせる効果があります。
散歩中に興奮して吠えてしまう犬にもまず落ち着かせてあげることで吠えを抑えることが可能です。※吠えることが癖になってしまった犬にはしつけ教室に行くことをお勧めします。
ホールドスチールを試す前に、まずこちらと
こちらから始めて下さい
外でオスワリの指示に(強制的でも)素直に従うようになったら、通行中の人や散歩中の犬、自転車やバイクなど興奮して吠えてしまう対象に、吠えないようにトレーニングしていきます。
吠えを抑えるトレーニングで押さえておくポイントは、
・失敗はつきものであるの
・すぐに効果はでない
・繰り返しの練習が必要
・無理はしない(逃げる・避けるという選択肢も必要)
・逃げるは失礼ではない
・先手必勝
・現段階の出来ること出来ないことを把握する
です。
①吠える頻度を減らす
吠えを抑えるといってもいきなり出来るものではないので、散歩は今まで通り行って下さい。例えば、犬を見ると吠えてしまうけどあいさつすれば吠えずに犬同士あいさつできるなどの顔見知りならそのままで。
毎回すれ違うだけの飼主さんとわんちゃん、場所やものなど避けられるものはあえて避けて、吠えさせない環境づくりを意識して吠える機会を少なくします。
②吠える対象として避けていたものにチャレンジ
ここで大切なポイントは、先手を取って距離を充分に取ることです。
吠える対象が近づいてきたら犬がまだ気づいていないうちが勝負です。道路の端まで寄ったりなるべく距離をとります。
オスワリ(を強制的に)させ、マテの指示を出し続けます。
マテが効いて愛犬が吠えずにやり過ごせたら褒めてあげましょう。
もし失敗して吠えてしまっても落ち込まないで下さい。失敗はつきもの。次にいかしましょう。次に生かすために失敗の原因を探ります。
相手との距離が充分とれていないなら前回よりももっと距離をとってトライです。
マテが不安定なら、マテのトレーニンングからやり直しです。
指示のタイミングが遅かったのならこれは練習あるのみです。
よく分からない場合はしつけ教室に行くのが手っ取り早いです。
③現段階の出来ること出来ないことを把握する
吠えを抑えるトレーニングを続けていると、うちの仔は女性は比較的吠えないけど男性は吠えるなど、吠えるにしてもどんな対象にどれくらいの興奮具合で吠えるなどある程度分かってきます。具体的に分かれば、こちらも対応を相手に合わせて変えられるのでさらに踏み込んだトレーニングや、ちょっと手を緩めることも可能です。
例えば、女性とすれ違う時はこのぐらいの距離をとるが、男性とすれ違う時はその倍の距離をとればやり過ごせるなどです。男性でも黒い服の男性はさらに興奮してしまって抑えが効きそうにないなら速足で逃げ去るかUターンして避けてしまいましょう。
まだまだ出来ないことの方が多いのです。失敗しても落ち込まず、出来ることを確実にこなし出来そうもないことは無理にトライしないことが大事です。
④その日のコンディションで成果が変わる
これは犬も人も言えることなのですが、散歩に行く前のモチベーションや興奮具合でも結果が変わります。
例えば、散歩に行く前に愛犬が何か悪さをして叱られたとします。そのテンションで散歩に出たなら、いつもなら吠えるであろう対象に吠えないなんてことがあります。逆もあって、散歩前にハイテンションになってしまっていたら、いつもならマテで抑えられる対象にすごく吠えてしまったなんてこともあります。
犬の今現在の興奮具合も加味してトレーニングを組み立てることが必要です。
愛犬を抑えるのは気力のいることです。
飼主もまた然りで、ちょっと体調が優れないときは散歩中に周囲に気を張る余裕がなく、先手で抑えることができず失敗してしまうこともあります。
そんな時は無理に頑張ろうとせず、今日はトレーニングしないとすべての対象を避けてしまえばいいです。
気を張るところと緩めるところを使い分けることがトレーニングを続けるコツです。
⑤無理しない程度で頑張りましょう
無理をするとトレーニングが楽しくなくなります。今出来ることを少しづつ続けて下さい。
でも、このままで大丈夫かな?と不安があると思います。
そんな時はしつけ教室に通うことをお勧めします。しつけ教室に通ってもやることは地味な基礎トレーニングですが(私の場合ですが)、通うだけでも何かしら収穫はあるはずです。
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