飼主の緊張は犬に伝わる


散歩中に人や犬などを見て吠えてしまう愛犬にお悩みの方はたくさんいます。

トレーニングで私が犬のリードを持っている時は、吠える対象を見ても指示に従ってマテが出来るのですが、飼主さんに交代すると吠えてしまって上手くいかないことが・・・、まぁよくあることなのですが・・・。

原因をザックリ大まかに分けると

①飼主さんには甘えられる(自分の素が出せる)から

②飼い主さんのコントロール不足

③飼い主さんが緊張しているから

です。


今回は、③の飼主が緊張しているからについて書こうと思います。

上手くいかない要因の一つに犬が飼主の緊張に反応している可能性があります。

犬は人間の喜怒哀楽が分かります。

犬が飼主の状態を読み解くために、視覚、聴覚、嗅覚、触覚を使います。

表情や声のトーンから読み解くのは分かるとして、嗅覚と触覚はなぜ?と思われたかもしれませんが、犬は嗅覚がとにかくスゴイんです。

犬の嗅覚は人の一億倍まで感知できるといわれています。

そのすごさは側にいるだけでその人が今うれしいのか怖いのか、体臭から分かってしまうことです。特に恐怖した際の恐怖汗は、犬も不安やストレスを感じてしまうそうです。


触覚に関していえば、リードの持ち方が影響しています。
トレーニングにとって、リードはとても重要なものです。リードを通して人間の意思を伝え、リードの動きから犬の意思をくみ取る、お互いの意思伝達アイテムです。
人は緊張すると力が入ってしまいますが、無自覚だったりします。

無意識にリードを持つ手に力が入り、リードの微妙な張りや微かな動きを犬が感じ取り警戒を高めてしまいます。

飼主の緊張は犬に伝わってしまうのです。

愛犬が吠えてしまうから相手に申し訳ないと、ちゃんと犬を抑えなくてはと力めば力むほど上手くいかなくなります。

そんな時は、一度力を抜いて気を緩めてみることをお勧めします。

でも、無意識な動きに対してどうすればいいのか、気を緩めたら抑えられないのではないかと思われるかもしれません。

そこはトレーニングあるのみです。

とにかく地道に同じことをコツコツやって、意識してリードをさばくのではなく意識する前に手がリードをさばいているぐらい体に染み込ませてしまいましょう。

その結果以前に比べたら経験のおかげで緊張が薄まり、緊張しても力まないリードさばきが出来、愛犬も過度に警戒することなくコントロール出来ることでしょう。

そうすれば、最初に戻るのですが、
①飼主さんには甘えられる(自分の素が出せる)、②飼い主さんのコントロール不足
も自然と解消していたりするのです。

トレーニングって、地味で地道な作業の繰り返しです。

頑張れば絶対吠えが抑えられるようになるとは言えませんが、努力した分は何かしらいい効果が返ってきますので、トレーニングを続けていくことをお勧めします。

レッツ、トレーニング!!

楽助

犬との暮らしを楽しくお助け、 「楽助」です!! しつけ教室を出張でやってます!愛犬との暮らしを楽しくサポートさせてください!

0コメント

  • 1000 / 1000