やってきました酷暑。最高気温40℃弱。早朝でもう30℃とかありえんと愚痴をいいつつ庭の草刈りをしたのですが、あれ~、汗ダクダクなのに蚊の被害がないのです。
いつもなら蚊取り線香2台持ちで挑んだとしてもその隙を突かれて蚊に刺されるところ、今日はのろまな1匹を仕留めたぐらいで蚊が寄ってきませんでした。
早朝でまだ活動時間でなかったのかな?なんて思っていたのですが、蚊も暑さにやられて動けなくなっていたようです。
蚊が活動し始める気温は15℃からで、25~30℃ほどが活発です。
30℃を超えると動きが鈍くなり、40℃を超えると死んでしまうそうです。
5月頃は雨が定期的に降ったので今年は蚊の当たり年なんて言われていたのですが、日本の異常な気温に蚊も活動できずにいるようです。
日本では活躍の場がない蚊ですが、世界に目を向けると蚊の被害は大変な猛威を振るっています。蚊は人間の命を奪っている生き物の1位と言われています。(2014年の統計なので変動はあると思いますが参考までに載せてみました)
1位の蚊は年間で72万5000人の命を奪っています
2位は人間で47万5000人
3位はヘビの5万人
4位は犬で2万5000人(狂犬病に感染した犬による)
5位はツェツェバエで1万人(ハエが吸血時に睡眠病という寄生虫感染症を媒介する)
ちょっと飛ばして
10位はワニ1000人、11位カバ500人、12位ゾウ100人、13位ライオン100人、14位オオカミ10人、サメは15位で10人となっています
蚊媒介感染症に、マラリア、デング熱、ジカウイルス感染症、黄熱などがあり、主に熱帯、亜熱帯地域で流行しています。
特にマラリアによる被害が甚大です。
マラリア原虫を保有するハマダラカに刺されることで感染します。発熱、悪寒、頭痛などの症状から重症化すると脳症や腎障害を起こし死亡することがあります。
WHOによると2023年のマラリア感染者数は約2億6300万人で、死者59万7000人。アフリカ地域に集中しており、死亡者の多くは5歳未満の子供です。
マラリアの蔓延の原因として、高温多湿な気候が蚊の繁殖に適しているのはもちろんですが、貧困が深く関係しています。
貧しい地域では、清潔な水の確保や適切な住居の整備が難しく、蚊の繁殖環境が整いやすい環境です。そして蚊帳や防虫剤、ワクチン接種や予防薬などの基本的な感染対策の普及が進んでいない地域が多く、医療設備や医師の不足に加え医療機関までの移動が困難なため診断が遅れることで致死率が高くなってしまいます。
致死率は改善されてきているものの、マラリアを撲滅させるためには感染予防に留まらず、貧困対策と社会全体の支援体制が重要になります。
日本発症の蚊媒介感染症に日本脳炎があります。
昔は患者が多くいたそうですが予防接種の開始により著しく減少しました。1992年以降は1年に10例前後の報告があるくらいです。
日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを保有するコガタアカイエカ(コガタイエカ)が媒介となる感染症です。アジアで広く流行しており毎年3万5000~5万人の患者が発生し、1万~1万5000人が死亡していると推定されています。
高温多湿な気候で、水田がありブタなどを飼育している地域に多く発生しています。
ブタからブタ(ブタ→蚊→ブタ)にウイルスが伝播します。人への感染経路は感染したブタを吸血した蚊(ブタ→蚊→人)に刺されて起こります。人から人への感染はありません。
ウイルスを保有する蚊に刺されても多くの人は症状が出ません。
感染した人のうち、100人~1000人に1人の割合で発病すると言われています。6~16日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐や、意識障害、けいれん、異常行動などが現れます。重症者の50%が死亡し、生存者の30~50%に精神障害や運動障害などの後遺症が残るそうです。
ワクチンや予防内服の予防もありますが、蚊に刺されないための対策が当たり前のことですが一番重要です。
日本では蚊による被害は刺されたら痒いぐらいですが、感染症対策を実行して安全な社会にしてくれている先人たちと、今も防疫で日本を守ってくれている人たちがいることに感謝しつつ、秋口になったらまた蚊が元気になってくるだろうから蚊よけ対策を怠らないようにしておこうと思うのでした。
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